その理由について解説します。
サラリーマンの副業でせどりを始めようと考えている人の中には、
「Amazon刈り取り」
に興味を持っている人もいると思います。
Amazon刈り取りは、Amazonで仕入れてAmazonで商品を販売するせどりの手法です。
Amazonから商品を買うだけで仕入れができてしまうため、一見するととても簡単そうに思えます。
ですが、
サラリーマンの副業に「Amazon刈り取り」は向いていません。
サラリーマンが安易にAmazon刈り取りに手を出すと失敗する可能性が高くなりますので私はオススメしません。
その理由について解説します。
サラリーマンが副業で「Amazon刈り取り」を行うと失敗する理由とは？
スピード勝負の仕入れがサラリーマンに圧倒的不利！
Amazon刈り取りの仕入れはスピード勝負です。
いかに早く商品購入するかが重要です。
Amazonで商品を刈り取る流れは以下のようになります。
↓
・設定した価格以下で商品がAmazonに出品される
↓
・Keepaからメールの通知が飛んでくる
↓
・通知された商品を刈り取る
Keepaから通知があったらすぐに購入しなければ、他のライバルに商品を刈り取られてしまいます。
ほんの数秒遅れたために仕入れるチャンスを逃した、という事も頻繁に起きます。
Keepaの通知と同時に、ライバルよりいかに早く商品を刈り取るかがポイントになってくるのです。
ですが、
サラリーマンともなれば、日中は本業で忙しく、仮にKeepaから通知が送られてきてもすぐに対応できない人がほとんどです。
”秒”を争うスピード勝負の仕入れは、サラリーマンにとって圧倒的に不利なのです。
仕入れが安定しない
Amazon刈り取りは、Keepaの通知が届いて仕入れのアクションを起こします。
逆に言えば、Keepaの通知が来なければ仕入れのアクションを起こせません。
Keepaの通知は、トラッキング機能にしかけた商品が設定した価格以下で出品された時に送られてきます。
設定した価格以下で出品されるかどうかは、誰にも予想できません。
どれだけ多くの商品をKeepaに登録したとしても、設定した価格以下での出品がなければ仕入れることができないということです。
・通知が多く送られてくる月 → 仕入れ量が多くなる
・通知があまり送られてこない月 → 仕入れ量が少なくなる
といったように、仕入れ量がが安定しません。
副業でせどりに取り組むサラリーマンは、安定した売上、利益を求めている場合がほとんどです。
仕入れが安定しないという事は、言い換えれば売上、利益が安定しないということです。
Amazon本体が居座り続けたら大赤字！
Amazon刈り取りで刈り取る商品の王道パターンが、Amazon本体からの購入です。
Amazon本体は、商品の相場価格より大幅に安い価格で商品を出品してくる場合があります。
そのタイミングを狙ってAmazon本体から商品を購入するのがAmazon刈り取りの王道パターンです。
↓
・Amazon本体から商品を購入
↓
・Amazon本体の在庫が枯れる
↓
・元の相場価格で出品して利ざやを抜く
これがAmazon本体から商品を購入して販売する流れですが、
↓
・Amazon本体から商品を購入
↓
・Amazon本体の在庫がいつまでたっても枯れない
というケースがたまに発生します。
Amazon本体の在庫がいつまで枯れずに半年、一年と経過することもよくあります。
こうなると、仕入れた商品を元も相場価格で販売することができなくなります。
例えばこちらの商品！
Keepaのグラフを見てみると、
10月まではAmazon刈り取りの理想的な波形をしていますが、10月以降からAmazonがずっと居座り続けているのが確認できます。
こうなると、赤字覚悟で損切りするしかありません。
見込んでいた利益は一気に吹き飛び、大赤字になってしまいます。
副業でせどりを行うサラーマンなら、大赤字になることは絶対に避けたいはず。
しかしながら、Amazon刈り取りでは常にこうした赤字のリスクが潜んでいるのです。
ライバル出品が一気に急増する
Amazon刈り取りは、Amazonの購入者アカウントさえあれば誰でも仕入れを行うことができます。
仕入れ先を開拓する必要もなければ、楽天のようにSPUを上げる作業を事前に行う必要もありません。
日常的に使用しているAmazonアカウントさえあれば、誰でも仕入れを行うことができるのがメリットです。
ですが逆に、
誰でも参入できるメリットがある事がかえってライバルの増加を招くデメリットになっています。
Amazon刈り取りは、誰でも実践できる事からライバルの数も膨大です。
実践者の多くは、同じような商品をKeepaに数多く登録しています。
皆が同じ商品に群がり、次から次に出品・・・。
いつしか、出品者の数がもの凄い数にまで膨れ上がり、値下げ合戦が繰り広げられることがよくあります。
結果、利益どころか赤字になってしまうことも頻繁にあります。
値下げ合戦に頻繁に巻き込まれるのは、副業で稼ぎたいサラリーマンには悩ましい点です。
リピート仕入れ、リピート販売が難しい
リピート仕入れ、リピート販売とは、Amazonの販売在庫が無くなったら追加で在庫を補充して販売していくスタイルの事です。
同一商品を繰り返し販売していくスタイルです。
Amazon刈り取りでこのスタイルを行っていくのは難しいです。
Amazon刈り取りでリピート仕入れ、リピート販売が難しい理由は以下となります。
Keepaの通知が飛んでくるのは突発的
Keepaの通知が飛んでくるのは、設定した価格以下の出品者が現れた時です。
こちらの在庫状況の都合に合わせてKeepaの通知が飛んでくるわけではありません。
なので、在庫がなくなったからといって追加で商品を補充仕入れできるわけではありません。
値崩れがすぐに起きる
Amazon刈り取りの対象となる商品は、多くのライバルせどらーたちも取り扱っているので、頻繁に値崩れを起こします。
相場価格が崩壊し、値崩れを起こした商品は次回からAmazon刈り取りの対象外となるため、リピート販売することができなくなります。
以上の事から、Amazon刈り取りで扱う商品は、リピート仕入れ、リピート販売が難しくなります。
まとめ
Amazon刈り取りは、Amazonで仕入れが完結するため、Amazonの購入者アカウント一つあれば誰でも簡単に始めることができるメリットがあります。
しかし、
Amazon刈り取りで稼ぐにはスピード勝負は避けられず、常にスマホやPCの前に待機しておく必要があります。
また、手軽に始められる事からライバルの数も非常に多く、常に値崩れの可能性があります。
相場価格より明らかに安い価格での出品者がいつ現れるかは誰にも予想ができず、安定的に商品をリピート販売していくことも難しいです。
専業でAmazon刈り取りに取り組むのであればそれなりの成果を上げることも可能でしょうが、日中忙しく働くサラリーマンが安定して稼ぎ続けるのは難しく、サラリーマンにはオススメのせどり手法ではありません。
